11月最後の土曜日(11月28日)、トゥール近郊のシャンブレー・レ・トゥール市で、市主催の「日本食の夕べ」が催され、日本文化研究部員と和太鼓部員がお手伝いに行ってきました。
夕方、バスで会場に着くと、日本語の歓迎の言葉が短冊状にずらりとぶら下げられ、紅白の提灯や富士山のポスター、日本人形などが飾られた市民ホールは、地元の人の一生懸命さがにじみ出ていて、大変ありがたく思いました。
早速夕食をいただいた後、まずは和太鼓の演奏です。和太鼓を聞くのは初めてという人がほとんどで、お客さんは皆、20分間息もつかずに見入っていました。

<和太鼓の勇壮な音色で「日本食の夕べ」の幕開けです。>
続いて茶道の紹介です。日本文化研究部員たちが、まずデモンストレーションをして見せた後、抽選で選ばれた20人のお客さんに次々に抹茶をお出しし、作法を説明しながら手作り羊羹と共に茶の湯の心を味わっていただきました。
市長さんも飛び入りで参加され、熱心に説明を聞きながら、抹茶を楽しまれました。

<会場が急ごしらえのお茶席に。皆さん熱心に説明を聞いてくれます>

<シャンブレー・レ・トゥール市の市長さんに作法の"手ほどき"をする部員>
続いて、浴衣のファッションショーです。浴衣を着た甲南生が場内を一周すると、あちこちからお客さんが出てきて、一緒に記念撮影をしていました。
「日本では今でもこんな格好をしているのか?」との質問に、「最近浴衣ブームで、夏祭りなどで若者が着ている姿をよく見るよ」と説明すると、「素晴らしい、素晴らしい」としきりに感心していました。
若者が日常生活の中で民族衣装を着ることなど全く考えられないフランス人にとって、伝統を守り続けている日本人の姿は、大きな驚きと共に憧れにも似た賞賛の気持ちを抱くようです。

<今でも若者が浴衣を着ることに、フランス人はしきりに感心していました>
最後にもう一度和太鼓の演奏があり、終了後、この日の参加者全員がそろって挨拶をすると、250人のお客さんが総立ちで「スタンディングオベーション」を送ってくれました。
お礼に和太鼓をもう一曲披露し、名残惜しい気持ちと共に会場を後にしました。
本校があるとは言え、まだまだ地元の方々にとって、日本は遙か遠い異国の地です。こういった催しに呼んでいただく度に、改めて「文化交流大使」としての本校生の役割を認識すると共に、忙しい中頑張っている生徒たちにも、大いに拍手を贈ってあげたいという気持ちにさせられます。
バスが寮に着いたとき、時刻は23時を回っていましたが、参加した生徒たちは皆温かい気持ちに包まれて、眠りに就きました。
皆さんご苦労様でした。




